1箱10万円 アムさんメロン初競り
弘前市の弘果弘前中央青果で7日朝、本年産の地場産ハウス栽培メロン「アムさんメロン」の初競りが行われた。デラックス箱(8キロ)の高値は6玉入りが1箱10万円で、過去最高値だった昨年の15万円を下回った。一方、平均単価(1キロ当たり)は、全体で極端な安値が付かなかったため、昨年をやや上回る2402円で、まずまずの値段だった。
生育の遅れで初競りは昨年より約2週間遅れた。同日上場されたのは平川市唐竹の武田公幸さん(46)が育てたメロン38箱、221キロ分(規格外を除く)。競りは午前7時半から始まり、買参人が次々と競り落とした。
最高値は、デラックス箱の10万円のほか、小箱(5キロ)が7千円(前年比1千円高)。4月からの低温で生育が遅れ、サイズが昨年より一回り小さかったが、生産者の武田さんは「天候不順の割には値は悪くなかった」、果実部の桜庭由隆部長も「不況で消費が落ち込む中で(デラックス箱の最高値)10万円はまずまずの価格。今後好天が続けば、メロンの生育がお中元商戦にも間に合うだろう」と話した。
アムさんメロンは高い糖度と肉厚の果肉、香りの豊かさが特長。出荷最盛期は7月上旬の見込み。
まずまずの値が付いた本年産アムさんメロンの初競り=7日午前7時35分ごろ、弘果弘前中央青果
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東奥日報平成22年6月7日掲載